〔002〕羅臼岳 (1,660m)
2009年07月21日(当時60歳)
日本百名山に戻る

北海道斜里郡斜里町

標高差:1,471m
日本百名山』4度目の挑戦にて山頂からの展望を得ることが出来た。 やっとリベンジ成功。
ウィキペディアより
  羅臼岳は、北海道・知床半島にある火山群の主峰、標高1,660m。古くはアイヌ語でチャチャヌプリ、また良牛岳と記されたこともある。 標高は1995年に国土地理院の調査で1,661mに改定されたが、より正確に測定できるGPS調査により、2008年5月1日に再び1,660mに改定された。
登山口は、羅臼町からは羅臼温泉付近から、斜里町からは岩尾別温泉付近から登山道が整備されている。
Road Map :網走からR334を知床半島に走り、道道93号線に入ると程なく岩尾別温泉に向かう道がある。
Route Map:”ホテル地の涯”前の駐車場から極楽平を経て山頂を往復する。
登り:3時間46分、下り:3時間00分、コースタイム:7時間08分 (22分間の山頂休息含む)
−−− 駐車場 木下小屋 オホーツク展望 弥三吉水 銀冷水 大沢雪渓 羅臼平 羅臼岳
登り 4:10 −−− 4:40 5:28 :15 :31 :05 :56
下り 7:08 −−− 6:40 6:08 9:38 9:07 9:00 8:18
  最初に羅臼岳に登ろうと挑んだ'04年7月は降雨で中止、'06年7月にリベンジ登頂するが、山頂はガスで展望は得られず、'08年7月に再リベンジするも悪天候で登頂中止、今回が4回目のチャレンジとなる。
斜里岳を残してしまう
  今回、羅臼岳はリベンジ出来たが、あくる日の斜里岳は朝からの雨降りで登頂は中止とした。日本百名山を全山、展望を得ることに拘れば再度、北海道に来る必要があが、嬉しいのか辛いのか微妙なところ。
カムイワッカ湯の滝
  羅臼岳を下山し終えたのが11時過ぎ、時間が余ってしまったので予てから行きたかったカムイワッカ湯の滝に行くことにする。 ところが4〜5年前から落石が激しく、四の滝までは行かせて貰えず、一の滝で通行止めらしい。 シャトルバスは往復で1,250円なので、行ってみることにする。
今日の温泉
  カムイワッカ湯の滝に入れなかったので、前回、入浴して気に入った斜里町の”パパスランド”へ迷うことなく車を走らせる。 まぁ気に入っているのは380円の料金の安さであるが・・・
双瀑台からの滝見物

  あくる日の ”ニペソツ山”登山口移動途中に層雲峡が近くにあったので昨年の見残しの双瀑台からの滝見物がしたくて寄ってみた。
ホテルの駐車場から少し歩くと ”木下小屋”に着く。
ここの駐車場も満車状態。
毎度お馴染みのとなった岩尾別温泉 ”ホテル地の涯”前の駐車場。
ここの駐車場争奪戦はいつも激しく、平日にも関わらず早朝からどんどん車がやってくる。 ホテルを利用しない登山者は舗装地外に停めるのがここのマナーである。 左端には登山者用のトイレ在り。 多くのハイカーが出発してしまった4時10分に出発する。
”木下小屋”前のトイレ、料金箱(募金箱)があったので近付かなかった。
登山道は ”木下小屋”の右手から始まる。
登山口からは15分程ジグザグに登ると穏やかな尾根道になってくる。
周辺はトドマツの針葉樹が多い。
前回見たのと同じヒグマ注意看板。 今回はクマ避け鈴も無く、
大声を出す相手も居ない。 ラジオを位は持って来るんだった。
30分程で ”オホーツク展望台”に着く。
展望岩からオホーツク海を眺めてみるが、今回も霞が酷く、
肉眼でやっと見える程度。
展望岩の下を通る広島からのハイカー8名のグループを見る。
このハイカーを抜き際にその内のおばさんが「ブログを出している人
ですよね」と声を掛けてくれた。 いつも見ていてくれているらしい。
山で声を掛けてくれたのは今年2人目だ。 取合えず有難う御座います。
展望の無い穏やかな道を淡々と進む。
1時間18分にて ”弥三吉水”に着く。
今日は体調良く快調に歩けているので、ここも通り過ぎる。
時折、羅臼岳の山頂が見える様になってきた。 前回はまったく見れなかった光景だ。
曇り空ながらガスが上がってくる様子もなく、今日はやっとこさリベンジが出来そうだ。
1時間26分にて ”極楽平”の入口に着く。 ここから展望の利かないフラットな道となり、
場所によっては笹を掻き分けることになる。 11分程で極楽平を抜ける。
”仙人坂”手前にて振り返るとオホーツク海が見えていたが、薄曇りで冴えない景色であった。
この付近でえらい勢いで登って来た長靴親父に抜かされる。 登山口から可成り進んだ所で忘れ物を
取りに走って下山して行った親父だ。 その時間のロスを考えると、可成りのスピードで歩いている。
1時間49分にて ”仙人坂”の表示地点に着くが
名前を付ける程の坂道は無かった。
2時間05分にて ”銀冷水”に着く。
今回もここは通り過ぎる。
2時間21分にて ”大沢雪渓”に着く。 赤シャツの人は茨城から来られた
井桝さん(63歳)、不覚にもこのジジーに抜かされた。 井桝さんは簡易アイゼンを持って来ていたが、俺は小さいザックにカッパを入れる為に車に置いて来た。 この判断は逆だった。 ここでの判断ミスは2回目となる。
前方を歩いているのは俊足長靴親父、アイゼン無しで頑張っていた。
雪渓は固く締まり、連日の雨でステップが消えてしまっている。
長靴親父が歩いた跡を忠実にトレースして行く。
アイゼン無しでは滑落の恐れが充分あったが、ストックで体を支えながら登り切れた。
しかし、下りはそうは行かない感じがする。
登りながら下りはどこを通ろうかの心配ばかりしていた。
アイゼンを着けた茨城の井桝さんが涼しい顔で登って来た。
前回の様に下りは藪扱きをして降りるしかしょうがないか。
アイゼン無しで慎重に登った為に雪渓歩きで27分も掛かってしまった。
3時間15分にて ”岩清水”に着く。
水場はここで3ヶ所目であるが、ここで少し飲んでみる。
冷たくて美味しい水だった。
2時間55分にて ”羅臼平”に着く。
前回はガスの中で見た ”三ツ峰”が今日はははっきりと見えた。
登り途中から知床半島側を見る。 左にオホーツク海、右は太平洋、
前方には硫黄山まで良く見えていた。 下に広がる緑の平地は羅臼平。
”岩清水”からはお花畑を通り、岩峰登りとなってくる。
登山道はあって無いようなものなので、岩に書かれた矢印を頼りに登って行く。
アイゼン外しで遅れた井桝さんが登って来た。
3時間46分にて ”羅臼岳”(1,660m)山頂に着く。
曇り空ではあるが、これだけ展望が得られればリベンジ達成でしょう。
よぼよぼのジジーに見えたが、今回の利尻岳では1日目に山頂
から展望が得られなかったので、あくる日も再度登ったらしい。
標高差1,700mを2日続けて登るとは立派過ぎる。
山頂からはオホーツク海方面、宇登呂、岩尾別、知床五湖が良く見えているが、曇り空が残念だ。
山頂から知床半島に伸びる羅臼連山を見る。
草木の生えていない硫黄山もはっきりと見えた。
明日、登る予定の斜里岳はガスに隠れてしまった。
ジジーとの山談義が楽しく20分以上休憩してしまったが、8時18分にジジーと下山する。
(明くる日の斜里岳は雨天の為、中止とした。)
山頂ではジジーと2人切りであったが、下山していると平日とは思えない程、
どんどんハイカーが登ってくる。 前方に見えているのは我がHPを見て頂いている広島の8人組み。
すれ違い時に再度、お礼を言っておく。(何で俺が礼を言うのか判らないが・・・)
2009年度の北海道の滝、山遠征
07/20 07/21 07/21 07/21 07/23 07/24
手塩岳 羅臼岳 カムイワッカ湯の滝 層雲峡 ニペソツ山 石狩岳
羅臼平から山頂にかけては
綺麗な ”お花畑”が広がる。
”羅臼平”から前回はガスでまったく見ることが出来なかった ”羅臼岳”の山頂を眺めことが出来た。
”羅臼平”からの知床岬側を見るが、ここからだと ”三ツ峰”に阻まれて先が見えない。
知床への縦走はこの鞍部を通る様だ。
”大沢雪渓”の下りが心配だったが、気温が上がり、残雪が緩んで心配する程のことは
なかった。 急斜面をかかと落しで下って行けた。 しかし、7月でも雪渓があることは
重々承知のはずなのに、アイゼンを持って来ないとは学習能力が不足している。
カムイワッカ湯の滝
双瀑台からの滝見物
らうすだけ

2023年11月29日改定